1. 目的を設定して、掲載内容をピックアップしよう

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依頼準備
目的を設定して、掲載内容をピックアップしよう

依頼準備
目的を設定して、
掲載内容をピックアップしよう

まずは、「依頼準備」として、外部に印刷物を依頼する前に確認しておきたいポイントを説明します。

目的を設定しよう

「この商品のチラシを作ってね」と依頼を受けたら、何から取り掛かればよいのでしょうか。
予算やスケジュールの確認、委託先の選定、使用方法の確認など、いろいろありますが、まず考える必要があるのは「目的」です。

はじめてさんはじめてさん
上司から商品のチラシを作ってと言われました。
でも、どうやればよいのかさっぱりです。

ワダプラントリー
和田
そうですか。
それではまず作る目的を設定してみましょう。

はじめてさんはじめてさん
目的?
それくらいはわかりますよ。
売上を増やすためですよね。

ワダプラントリー
和田
はい、正解です。
では売上を増やすために、チラシで商品の何を伝えればよいのでしょうか?
これがチラシをつくる目的です。 

はじめてさんはじめてさん
…カタログがあるから、この内容を伝えればよい?
のでしょうか…。

ワダプラントリー
和田
確かにその可能性もありますね。
でも、カタログは購入を検討している人が見るものですが、チラシはその商品を知らない人に見せることのほうが多いかもしれませんね
知らない人に商品の何を伝えると、購入につながりそうですか?

はじめてさんはじめてさん
わかった! 商品の特徴ですね!
目的は「商品の特徴を伝えること」!

ワダプラントリー
和田
正解です。
商品チラシであれば特徴を伝えることが多いと思います(発売日や販売実績など、他の目的になる場合もあります)。
他にも「商品を知らない人」「30〜50代の男性」「定年後のシニア」など、ターゲットも意識しておいてください。

ここがポイント!

印刷物を作るときは、その目的をまず明確にしておきましょう。
「その印刷物を使って誰に何を伝えたいのか」という視点で考えてみてください。
目的設定は「掲載内容のピックアップ」「デザイン」「ライティング」などの工程における指針になりますので、よいものを作るための第一歩と言えます。

掲載内容をピックアップしよう

目的を設定したあとは、必要な掲載内容をピックアップしておきましょう。
掲載内容は自社ですべて用意できる場合もあれば、依頼先に作ってもらう場合もあります。

ワダプラントリー
和田
次に、商品を知らない人に特徴を伝えるためには、チラシに何を掲載すればよいかを考えて見ましょう。

はじめてさんはじめてさん
まずは、商品名、価格、写真、仕様は必要ですよね。

ワダプラントリー
和田
はい。ある程度の商品情報は必要だと思います。仕様が複雑な場合などは、Webやカタログをみてください、と表記して一部割愛してもよいかもしれませんね。それでは、特徴はいかがでしょうか。

はじめてさんはじめてさん
カタログのこの部分は、どう思いますか。

ワダプラントリー
和田
どれどれ…、そうですね、これは特徴と言えると思います。ただ、ちょっと文章が長くて説明的なので、アレンジしたほうがよさそうですね。

はじめてさんはじめてさん
確かにチラシでこんな分量は読みにくいですね。商品を知らない人にとっては魅力が伝わらないような気もします。

ワダプラントリー
和田
目的に沿っていない、というわけですね。とてもよい視点だと思います。

はじめてさんはじめてさん
うちの商品は、使わなければ良さをご理解いただけないんですよね。でもそのためには購入してもらわないといけないから、商品を知らない人に伝わるかどうか心配です。

ワダプラントリー
和田
それでは、特徴をそのまま言葉するのではなく、お客さまの声として購入者の感想を入れるのはいかがでしょうか。

はじめてさんはじめてさん
なるほど。確か商品開発部がモニター調査をしていましたので、結果の中から使えそうなものがないかピックアップしてみます!

ここがポイント!

掲載内容は、目的に沿ったものかどうかを考えてピックアップしましょう。そのうえで、足りないと思われるものは、新たに作成する必要があります。

使いたいテクニックの一例

お客さまの声 モノではない商品や、使用することで良さを伝えられるような商品の特徴を伝えるために有効
(例:結婚式、ソフトウェア)
調査結果 例えば「お客さま満足度●●%」など数字を使った表現ができるため、信頼性の表現かつ目を引きやすいデザインを作りやすい
お客さま視点の表現 その商品を購入することで、お客さまが得られる体験などを表現する
(例:30分増えた自分時間。何に使おう)

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